「ベイブ」

ある日、豚が酪農に連れて行かれて、豚の身の回りにいろんなハプニングが起こる。主人公はベイブという豚。他のキャストは犬、にわとり、羊、酪農家など。動物がメインの映画で、動物同士の会話がほとんどの時間を占めるが、飽きずに見れる。たぶん、こういう設定の映画を見たことがなかったからだろう。さて、肝心の映画の中身だが、全部は今の僕の文章力ではかけないので、印象に残ってるシーンをひとつだけ書こう。それは、ニワトリが酪農家を起こすために、コケコッコと泣いているのだと、豚にニワトリが話しているところ。実際、ニワトリがコケコッコと泣いた瞬間に、酪農家がおき始める。しかし、酪農家の家にめざまし時計が置かれてから、朝の時が来たことを伝えるのが、ニワトリから目覚まし時計に変わったことで、ニワトリが恐怖を覚える。時を伝える必要がなくなったらニワトリの存在意義がなくなり、酪農家に食用にされると思い込んだニワトリは目覚まし時計を酪農家から取り上げようとする。でも、これって、酪農にいるニワトリ特有の悩みだとは思うけど、改めて考えさせられた。基本、酪農家は生計を成り立たせるために動物を飼っているのであって、動物のほとんどが食用になる。一部、食用にならずに人間の役に立つ動物がさっき書いたニワトリや羊を外へ追いやる犬である。だから、食用以外の役割を失ったニワトリが思い悩むところを最初見たときは滑稽だなと思ったが、今考えるとこれで悩むのは真っ当だなと思った。でも、こうやって考えられるのも、ニワトリ側の視点があったからであって、普通に人間側の視点だけだとこうやって考えなかっただろう。疲れたもうおしまい。