サンドリとメガネびいき

僕はラジオが大好きだ。特に芸人がパーソナリティーのラジオが好きで、一番初めに聴き始めたのが、有吉弘行さんが日曜日にやってるサンデーナイトドリーマー(通称サンドリ)という番組である。正直、初めて、有吉さんのラジオを聴いたときはあまりの面白さに衝撃を覚えた。有吉さん自身のフリートーク、即興の返しの面白さもさることながら、リスナーから送られてくるメールのクオリティはものすごかった。有吉さんの影響を受けてか、メールには随所に毒、下ネタ、罵詈雑言が散りばめられており、聴き始めてすぐの頃は、抱腹絶倒だった。僕は、有吉さんのラジオを聞くにしたがって、有吉さんに、面白いメールを送るリスナーさんに尊敬の念が強くなっていったことを覚えている。同じ日にちの放送を1日に何回も聴くぐらいはまり、大学へ行くのも、大学へつくまでのあいだにサンドリを聞けるから、全然苦ではなかった。そうして、ずっと大学の1年間は、サンドリを聴くだけだったのだが、有吉さんにメールを読まれたいという思いが芽生えてきたので、有吉さんのラジオの替え歌というネタコーナーにメールを送り初めた。確かネタを初めて送った時は、メールを読まれなかったのだが、2回目の時は1回目の倍のネタを送ったら、偶然なのかはわからないが、読まれた。読まれた瞬間、鳥肌がたった。今までラジオを聴くだけだったのが、今度はそのラジオの一部に関われたのが嬉しかったし、一番は有吉さんにメールを読まれたことが嬉しかったし、不思議な感覚だった。聴くだけだったのが、急に自分のものが読まれたのを聴いた瞬間に、有吉さんとの距離が近くなった感覚になった。受信より送信のほうが負荷はかかるが送信側になって認められたほうが、快感は強い。眠い、寝る