よく考える人はよく気づく人

先週の土曜日に、オードリーのオールナイトニッポンに、春日さんの代役で作家の西加奈子さんが来た。プロレスの話やSNSの話はおもしろかった。中でも、おもしろかったのは、若林さんが西さんと初めてあったときのエピソードだ。若林さんが西さんとあったとき、既にベロベロで、西さんがいきなり若林さんに「若林くん、あれやんな、童貞やんな。」と言ってきたというエピソードだ。西さんがこれを言った真意をラジオで話していたのが、興味深かった。西さん曰く、若林さんの本を読んで、そう感じたらしく、若林さんが自分に起こる全ての出来事が初体験に感じれるから西さんは初めてあったときに、そう言ったらしい。

普通の人が関心を持たない部分に関心を持つ。普通の人が考えないところを考えるという意味で童貞であると西さんは言ったらしい。便乗するわけでもないが、若林さんの本を僕も、読んだので、共感できた。若林さんは、普通の人が考えないところを考える。それが如実に書かれているのが本の中で、2箇所ある。ひとつは学校にいた頃に、学校の勉強はわからないし、第一、勉強する意味がわからないと考えていたこと。2つめは、先輩と飲みに行ったときに、手酌をしなくて怒られた。その後、手酌をする意味が分からず、図書館に調べに行ったこと。こういう感覚は、歳を重ねるごとに、無くなっていく。なぜなら、歳を重ねるごとに、損得勘定で物事を判断できるようになるから、単純な好奇心は無くなるというか隠れてしまうからだ。勉強しないより勉強するほうが得。手酌しないより手酌するほうが得。別に、勉強する意味とか手酌する意味とか考えなくても社会で生活できるし、そういうのを考えないほうが楽だから、多くの人は考えない。どっちがいいとかどっちが悪いとかではないけど、僕は若林さんがうらやましいと思う。確かに、社会でそういう疑問を持ち続けることはしんどいことかも知らないけど、物事の本質を生きているうちに多く見つけることができるだろう。若林さんは、それを、笑いで昇華できる。考えるという行為は確かに、めんどくさい。でも、よく考えれるひとは、人より気づきや発見が多い。