「退屈」だと感じるのは、世の中が安全だから

暇だなと感じることは、あるか?

僕は、ある。一日、休みができても、何もやることがないという状態が多々ある。

僕は、この状態が嫌いだ。また、僕に限らず、人間なら、「何もやることがないという状態」を嫌うはずだ。

でも、「何もやることがない状態」に、感謝しなければならないかもしれない。

なぜなら、この状態は、死の危険性がないことを意味するからだ。

人類は、この状態にするために、今まで、あらゆることに取り組んできたのだ。

 

刺激的な時代

人類が始まったときは、あらゆることが初体験だ。

火を起こす、獲物をとる、食物を貯蓄するなど、今じゃ簡単にできることを、人類が

始まった当初、四苦八苦しながらしていたことだろう。

人類が始まった当初は、これらの行為を、しなければ生きることができなかった。

だから、今みたいに、暇な状態というのは、ありえない。毎日、生きていくためにやらなければいけないことが山ほどあった。

火を起こす道具、獲物をとる道具、食物を貯蓄する道具を開発し、人類にとって、住みやすい環境にしていった。

だから、昔と今というのは、これらの事実から分かる通り、正反対の世界だ。昔の時代をキーワードで表すとこうなる。

非日常、不安定、生産、不便、未知、危険

 そして、今の時代をキーワードで表すとこうなる。

日常、安定、消費、便利、既知、安全

人類というのは、今まで、今の時代のキーワードを目指して、がんばってきた。

というより、人間は環境に適応しようとする能力が搭載されているため、勝手にこの状態を目指すのだ。幼稚園から小学校に上がったばっかりのころは、一人だと不安だから、必死友達をつくるだろう。それと同じだ。人間には、生まれつき、そういう能力が搭載されている。

しかし、もう、この環境に適応しようとする能力は、必要ないかもしれない。なぜなら、既に、自分にとって心地よい環境ができているからだ。それが、最初にあげた、「何もやることがない状態」だ。

幸か不幸か、なにもしなくても、いきていけるのだ。ただ、それは、退屈な状態を意味する。だから、その退屈な状態から、脱却する方法を提示したい。

昔の状態を取り入れる

先も述べたように、今のままでも、生きていけるのだ。ただ、それだけだ。刺激や興奮はない。だから、これは、刺激的な生活を送りたい人へ書きたい。

刺激的な生活を送る方法。それは、昔の時代のキーワードを自分の中に取り入れることだ。具体的に言うと、何かを生産することだ。やりたいと思っていて、やれないものをやることだ。最初は、失敗するかもしれない。でも、いいんだ。今まで、消費しかしてこなかった人が生産することに意味がある。そうやって、能動的にいろんなことに取り組むことで、自主性が育まれ、毎日、やりたいことが何かが分かるからだ。そうすると、暇な時間など存在しなくなるだろう。