ドルトムントのモルをこれから生かすも殺すもドルトムント次第!
サッカーは11対11で行われる。
ということは、みんながほとんど平均的にうまい人と仮定し、その中で圧倒的にうまい人がいたら、勝つ確率がうんと高くなるということだ。
本田圭佑の言葉を借りれば、「個の力」というやつだ。
そして、昨日、フレンドリーマッチで浦和レッズ対ドルトムント戦があり、テレビで少しだけ見てた。
圧倒的な個の力はいた。ドルトムントのモルという選手。トルコ代表で、まだ19歳で、「トルコのメッシ」と呼ばれてるみたいだ。トルコのメッシと呼ばれてるだけあって、ドリブルがめちゃくちゃ細かいし、速いし、うまい。
実際この試合でも、浦和レッズの槙野のマッチアップしてたが、一対一で何回か抜かれ、内一回は、そのままシュートまで持ち込まれゴールを許されている。
1人の圧倒的な個の力は、相手のシステムを無力化する(11対11は、一人が二、三人抜くことで、数的有利な状況を作れる)
また、個の力を生かすも殺すも、組織次第ということになる。
例えば、本家のメッシはどうかと言えば、守備をしない。
ただモル同様、ドルブルが世界一うまく、一人で試合を決める能力、すなわちゴールを決める能力もこれまた世界一のため、その分の体力を温存するために、守備をしない。
メッシぐらいになれば、相手のディフェンダーが消耗してる時間帯も分かるだろうし、その時間帯狙って、守備の分の体力を、攻撃する分の体力に回せば、得点してくれる。
現に、リーグ戦では、毎試合得点してくれるわけだし。ライバルチームのレアルにいるクリスチアーノ・ロナウドも毎試合点を取る。メッシ同様守備をしない。
サッカーのゲームとかでよくある選手個人の能力を表す六角形のグラフ。
クリロナやメッシは守備は100の内30ぐらいの点数になってると思う。
一方、攻撃全般、パス、ドルブル、シュートはほぼ100に近い数字だと思う。
さっき、個の力を生かすも殺すも、組織次第と書いた。
もし、監督(組織)が、ディフェンス的なサッカーを好むとしよう。
チーム全員に守備の意識を植え付ける。モルもメッシもクリロナも例外なく守備をして、守備に体力を奪われたら、個の力が奪われることを意味する。
なんでもかんでも平均化したら、才能はつぶされるのだ。
攻撃が最強なら、ドルブルが最強なら、試合を決める能力があるなら、それだけさせてあげればいい。ムダに守備を覚えさせれば、攻撃能力は半減し、勝てる試合も勝てないのだ。
攻撃もできて、守備もできたら、最強なのか?そんなことない。
平均化すれば、非凡化されたものまで、平均化され、ただの器用なサッカー選手となる。
凹凸の凹は、凹らしく生きたほうがいいし、凸は、凸らしく生きたほうが組織の為だし、何より自分のため。
自分らしく生きられない場所なら、さっさと自分らしく生きられる場所にいったほうがいいよね。
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