考えてる人は疲れない

「考えてる人は疲れない」

これを、何故か、サッカーを見てて、思った。

 僕は、サッカーを見るときは、中盤の底(ボランチ)の選手を追って見ている。

なぜなら、一番ここの選手に、ボールが回ってくるからだ。

ボールを持ってない時は、どういう動きをするのか?

ボールを持った後、どこにパスを出すのか?

そういうことに注目しながら、見る。

一番ここの選手に、ボールが回ってくるということは、必然的に、一番サッカーがうまい人がここのポジションをすることになる。

日本では、遠藤保仁、世界的にはスペインのシャビ・エルナンデスが有名なボランチだ。

そんなボランチの選手を見て、毎回思うのだ。

「身体より頭が働いている」「考えてる人は疲れない」と。

なぜ、そう感じたか。今から説明したい。

考えてる人は疲れない

ボランチの選手というのは、ボールをとられないということを一番意識しないとダメなポジションだ。

前述したとおり、一番、ボールが回ってくるから。

ボールが回ってきて、その上、ボールをとられないという務めを完璧にこなせるのが、上に挙げた、遠藤保仁とシャビだと思う。

彼らは、この仕事を遂行するために、ものすごく頭そして目を使っている。

まず、ボールをもらう前に、首を振って周りを見て、次のプレーの判断をする。

彼らは、判断スピードもさることながら、首を振る回数も尋常じゃない。

だから、ボールが来たときに、どこから敵がプレッシャーをかけてきてるのか、どこにパスを出せるのかを早い段階で決めれるのだ。

あと、彼らの特徴は、異常なまでに視野が広い。

テレビでサッカーを見てて、そこにボールをだしたら、チャンスだなと思うことが頻繁にある。

この二人は、チャンスだなと思うところに出してくれる。

実は、これはすごいことなのだ。

なぜなら、プレイしている人(平面)よりテレビ・生で見てる人(上)の方が俯瞰で選手のことをみれるからだ。

これは、異常なまでに、首を振っているからできるというのと、もう一つは、サッカーへの思考量の多さだと思う。

「バックパスしたけど、他の選択肢はなかったか?」

「サイドにパスしたが、他の選択肢はなかったか?」

おそらく、考えてることはこんな低次元ではないとは思うけど、1つのプレーが成功しても、もっといい手はなかったかと考えるんだと思う。

そういう試行錯誤の果てに、すごいプレーが誕生するんだろう。

これで、この人たちは、ものすごく頭を使っている人だと分かったと思う。

最後、なぜ、この人たちは、疲れないか?

それは、味方の選手を使うことに長けているからだ。

頭がいいから、自分が動くより他人を動かしたほうがいいと判断できるのだ。

ボールをとられやすい人って、他人を動かすという感覚はないと思う。

考えてる人って、実は、人を動かすのが上手なのだ。

合理的だと思ったら、人を動かすのをためらわない。